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| 『旅行代理店』とは |
11265:旅行代理店
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旅行代理店(りょこうだいりてん)とは、交通・宿泊・その他の旅行商品を仲介(あるいは自社で企画・催行)して販売する会社のこと。近年では旅行会社(りょこうがいしゃ)とも呼ばれる。
日本国内の旅行会社には観光庁長官登録が必要な第1種、都道府県知事の登録が必要な2種、3種及び旅行業者代理業者がある。
区分としては第1種は国内・海外のパッケージツアー及び手配の取扱が可能で、2種においては国内のみのパッケージツアー及び手配の取扱が可能、3種に関しては手配のみの取扱が可能となる。また旅行業者代理業者は1種若しくは2種、3種の旅行業登録のある旅行業者に委託された業務の範囲内のみ取扱が可能である。
法的には、各営業所に1名以上の「総合旅行業務取扱管理者、国内旅行業務取扱管理者」の資格を持つ者の選任が必要となる(概ね10名以上の営業所の場合は2名以上の選任が必要)。
旅行業法によると、第1種、第2種、第3種旅行業を営む場合は一定額以上の財産的基礎があることが求められており、また供託所にあらかじめ一定額を供託しなければならない。
供託金を供託しなければならない場合とその期限は、下記の通りである。
大衆の旅行の起源として近世の参詣をあげられることと関連して、旅行代理店のルーツの一つとして、御師や先達などが挙げられる。
彼らは、社寺に所属する下級の神職や僧侶などで、各社寺の布教のために村々に講(信者団体)を組織し、信者を獲得していった。定期的に村を訪れ、社寺のお札を配ったり、教えを説教したりした。そして、村人が社寺に参拝する際には、彼らは案内人として社寺まで先導し、社寺に到着すれば宿泊先の斡旋や提供、旧所名跡の案内解説を行い、社寺参拝の取次ぎを行なった。この際の参拝者のもたらす収益は大きなもので、信者名簿は顧客リストとして重要視され、高額で取引されるようになり、また借金のかたともされた。
これらの制度は、明治に入り政府により廃止されたものの、近代の大衆旅行の基本的な形が既に出来上がっていた。
近年はインターネットの普及により、旅行会社を通さずに交通機関や宿泊施設への直接予約や船車券・宿泊券の販売が行われることが多くなったため、パッケージツアーの開発や販売に力を入れている業者が多い。
古くからの旅行代理店は旅行雑誌を手がけることは少ないが、リクルートの様に旅行雑誌を中心とした旅行代理店も存在する。この場合、会社組織は出版社であるが、特定部署の業務は旅行会社業務である。但し、従来の旅行会社との繋がりもあり、雑誌社のツアーなどには従来の旅行会社が行う物、つまり代行手続きも含まれている。
一般的に以下のようなものがある。
旅行会社を利用をする場合、旅行会社の案内する旅程、施設などはどうしても旅行会社の利害に影響を受けることとなる。例えば主な代理店は自社の契約した宿泊施設を中心とした旅行案内を行っており、これは、宿泊施設を中心とした観光案内を行った方が契約宿泊施設への宿泊客も多くなり、宿泊時に斡旋を行えば斡旋料が自社の利益になる為である。そこで、宿泊施設とは直接契約の無い鉄道事業者やバス会社の企画とは見所が大きく異なるといったこともある。また、宿泊施設の斡旋料は宿泊料金の10%から40%程度であり、同じ旅行会社によっても斡旋料が異なるのは、その斡旋方法に違いが有るためでもある。旅行会社は単純に施設紹介をするだけの場合もあるが、人気コースの部屋数を確保するため年間を通じ、部屋単位で借り上げておく場合もあり、この場合には自己の確保した宿泊施設を埋める事が優先されることともなる。
またスポーツイベントなどの場合に、旅行会社が十分な利益を確保するため、あらかじめ見込みでパッケージツアーを組んだものの、組んだツアーの数に見合ったスポーツイベントのチケットが入手できないといった問題も発生している(マックスエアサービスなど参照)。
観光地の情報についても、雑誌、パンフレット等を作成する際に、新たに写真や取材記事を作成するには費用や時間がかかるため、実際に現地を取材せず、現地の旅館や観光協会から提供された写真等を利用する場合があるが、情報が古く記載内容に誤りがあったり、当該ツアーには適切でない写真や説明が記載されるといったミスがある場合がある。
少子化は旅行代理店にとってドル箱である修学旅行件数の減少を招いている。1学年当たりの人数が減ったことで、近隣の学校同士が合同で修学旅行を行い、旅費、人件費などを抑えるケースが出てきたためである。これは経費の低減、マージンの増加などが旅行代理店としても見込め、1件あたりの利益を維持できるメリットもあるが、結果としては修学旅行件数の減少につながる。
また、修学旅行時に求められるものも変化がみられ、従来の定番である著名な観光地の観光と異なり、特に、体験学習でその内容を重視するような場合に、旅行代理店を介した場合、学校側の要求が実施される側に伝わりにくいなどの問題もあり、直接交渉に切り替えるといったことがある。これには、学校にとって馴染みの旅館などができたことも影響している。
宿泊施設は旅行代理店の契約施設が斡旋されるが、宿泊施設側が旅行代理店と契約を解約すると同じ宿泊施設が毎年利用できるとは限らない。例えば、従来利用していた旅館からは天の川をよく見ることが出来たとしても、旅館と代理店の契約が解除された場合には、翌年の旅行では別の施設が斡旋されることとなり、同じ市内であっても町中の施設となって、夜間学生に星空をみせるといった学校側の期待が削がれることもある。また、近年では複数の民宿に分散し、地域の民話や風習などを聞くといった体験学習をすることを学校側が望むこともあるが、民宿には旅行代理店との契約が無い施設もあり、このような体験学習を望む学校側は自主的に宿泊施設を探すことともなる。このような場合には、大抵は学校側が宿泊施設などを設定し、バスなどの旅客業者がコース設定をすることが多いため、旅行代理店の利用が減少することになる。
現在、旅行代理店が手配する個人旅行とは異なり、手配を必要としない旅行が増えている。自家用車とインターネットの普及により、個人でも容易にコースを設定できるようになっている。実際の旅行者の約半数程度はインターネットを利用してコースを自主設定したものと言われている。また文化庁なども、私の旅百選などのコースを公募し公表するなど一人旅、グループ旅行がし易いようにコース設定を支援している。自治体によりコースを紹介している所や、個人の趣味でコース紹介をしている所もあり、宿泊施設についてもインターネットなどを利用して直接交渉するケースが増えている。基本的に、旅行代理店によって設定されたものは大量調達・利用とそれによる単価の低下を目指すため、多くの者に受ける必要があり、旅程や料理内容が固定されている。そこで、定番の観光地や料理に飽きた者が自主的にコースを設定するのである。
地域によっては地方自治体が後援した組織や旅館組合が設定したツアーから一部の旅行代理店が除外されることがある。これは、このようなツアーの一部費用は自治体や旅館組合の補助金により賄われるが、旅行代理店の中には自社の利益を追求する余り、設定された宿泊施設中、自己と契約している宿泊施設しか斡旋せず、未契約の施設に対しては全く斡旋しないような場合に、依頼に反するとして、ツアーを企画した自治体、及びその関連組織や旅館組合などから不公正・補助金の無駄などが指摘され、翌年以降ツアーの参加が除外されるのである。
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