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 『結婚』とは
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29657:結婚
{{右|
thumb|none|160px|欧米の結婚式で結婚誓約書に署名をしているところ

thumb|none|160px|[[タイ王国|タイ人の結婚式の一例]]
信者の秘跡としての結婚式。ミサの中で行われ、ワインを飲んでいる。正教会では機密として扱われる。]]

thumb|none|160px|王族の結婚式の一例。[[ルイ14世マリー・テレーズ・ドートリッシュの結婚(1660年)。王族では「Arranged marriage」や「政略結婚」などとされるものがさかんに行われた]]

thumb|none|160px|近年では同性同士の結婚が合法的に認められる国もあり、結婚の概念や「[[夫婦」の概念にも広がりが見られる]]
の項が参照可)]]
}}
結婚(けっこん)とは、主に男女が夫婦になること。あるいは夫婦間の結びつきのこと。

かつては正式な表現として婚姻(こんいん)のほうが用いられることが多かった百科事典などでも「結婚」ではなく「婚姻」を項目名として立てている例は多い。(『日本大百科事典』など)が、最近は「結婚」という表現が用いられる頻度がむしろ増えている。また、俗に(夫婦の)「契り(ちぎり)」ともいう。

なお、結婚していないことを未婚(みこん)、既に結婚していることを既婚(きこん)といい一般に死別・離別は未婚には含まれないが、アンケートで未婚・既婚から二者択一とする場合など、曖昧になっていることも多い。行政機関統計においては、既婚の代わりに有配偶という用語を使い、未婚・有配偶・死別・離別で分類していることが多い。独身も参照。、未婚または既婚の者をそれぞれ未婚者既婚者という。

※結婚の際の儀式結婚式を参照。

定義

結婚の定義はいくつかあり、日本においては、婚姻届を出し戸籍に記載される婚姻を結婚と定義することもある。

その他にも以下のような要素に着目した様々な定義のしかたがありうる。

これらの根底にあるものは「契約」という概念である。親子の関係はタテの関係であり、生まれたら自動的に関係付けが発生し、原則的に一生の間不変である。一方、結婚というのはが結びつくヨコの関係であるとされる。一般的に血縁関係にない男女であるので、結び付きは契約的になる。

結婚は必ずしも同居を伴わず、単身赴任等で離れて暮らしていても婚姻関係は成立する。つまり親族以外の両性の心理的繋がりが婚姻状態であると言える。

内縁関係であっても、実際に夫婦関係が構築されているのであれば、結婚と同様に扱われるケースがある。

広辞苑では「婚姻」の定義として、「結婚すること」とした上で、「夫婦間の継続的な性的結合を基礎とした社会的経済的結合で、その間に生まれた子が嫡出子として認められる関係」としている。「結婚」の文字は「婚姻」の文字と共に漢籍を由来とし、日本では平安時代より用いられてきた。しかし、当時はどちらかといえば「婚姻」の文字の方が使用例が多かった。明治時代になり、この関係が逆転して「結婚」の二文字が多く使用されるようになった(出典:日本国語大辞典第二版)

フランスにおいては、結婚は契約として解される。そのため、契約書を取り交わす必要があり、挙式だけでは(それが教会で行われようと)法的に結婚を行ったとは認められない。

形態

形態による分類

一夫一婦制
一人の男性に対して、一人の女性という結婚形態。近代国家の多くはこの婚姻制度のみを採用している。近代以前はしばしば妻のみに貞操義務を要求されたが、これは男性による女性の支配だとして多くの国で撤廃され、一部の国では男女に貞操義務が課された。
一夫多妻制
一人の男性が複数の女性と婚姻関係を持つ形態。前近代においてはほぼすべての社会で実践されていた。現在でも中東のイスラム社会などに認められる。また、アメリカ合衆国モルモン教徒も近年までは、一夫多妻制を採用していた。ただしこの制度を採用している地域の男性住民のすべてが複数の妻を持っているわけではない。イスラム教の一夫多妻制は、イスラーム教の公式見解に従えば聖戦によって男性が戦死する可能性が高かったため、未亡人や遺児の生活を保障するために始められたとされる。複数の妻が持てるのは経済的な余裕のある男性に限られる。一夫多妻制は男性による女性支配の原因となっているとされているが、西ヨーロッパ・アメリカの知識人の中には自国の女性差別を隠蔽するためにこのことを取り上げるものもいるという批判もある。
一妻多夫制
一人の女性が複数の男性と婚姻関係を持つ形態。現在この結婚制度を正式に法的に採用している国はないが、チベットなどで妻が複数の兄弟を夫とする慣習がある。
集団婚
集団婚は、複数の男性と複数の女性が婚姻関係を持つ形態。社会進化論が唱えられていた19世紀には、私有財産制度以前の原始社会で行われていたと考えられていたが、最近の文化人類学考古学進化生物学の知見からは、その存在が否定ないし疑問視されている。
同性結婚
男性と男性、女性と女性が結婚すること。法制上これを完全に認めている社会は多くないが、近年大きな議論を呼びつつある。
日本国では制度上、婚姻届は受理されない。1998年に川崎の若宮八幡宮で神前結婚式が行われ反響を呼んだ。
オランダベルギースペインカナダ南アフリカでは認められている。また、同性カップルに結婚と同様の法的効果を認めている国に、デンマークノルウェースウェーデンフランスドイツフィンランドニュージーランドイギリスなどがある。

その他の種類

近親婚
血の近い者同士が婚姻関係を結ぶこと。多くの社会でタブーとされる。
いとこ婚
; 内縁
婚姻届の提出など、制度上正式な婚姻とするためのことをしないものの、同居する、経済基盤を共にするなど結婚しているのと同様の関係を指す。
重婚
一夫一婦制の社会で、既に配偶者が居るのに他の者とも結婚すること。
通い婚
男が女の元に、あるいは女が男の元に通う形態。夫が妻の元に通う場合は妻問婚(つまどいこん)とも言う。源氏物語に見られるように、かつての日本でも見られた形態である。

結婚と宗教

結婚はあらゆる地域で宗教と密接に関わっている。
|
|専業主婦
|再就職
|両立
|-
|1987年
|37%程度
|37%程度
|10%程度
|-
|1992年
|30%程度
|44%程度
|11%程度
|-
|1997年
|20%程度
|43%程度
|18%程度
|-
|2002年
|18%程度
|47%程度
|19%程度
|-
|2005年
|12%程度
|38%程度
|28%程度
|-
|}

専業主婦を志望する女性にとっては男性の収入が低く、将来の見通しが不安定だと結婚相手として認識しづらくなる、と山田昌弘は表現した。下流社会』著:三浦展 光文社 2005年9月。ただし、女性の専業主婦志望は、フェミニスト、反フェミニスト双方にとって都合が悪く、双方から圧力がかかるため、要因として挙げづらいという

* フェミニスト側:「女性が(仕事など)社会で活躍できる機会を求める」という立場を取っているため、女性自らが仕事を辞め主婦になることを望んでいるということになると「活躍できる機会を求める」必要が無くなってしまう、という。
* 反フェミニスト側:「女性が社会進出した結果、未婚化、少子化が進んでいる」という立場を取っているため、実は女性が社会進出をそんなに望んでいないとなれば、自分たちは見当外れのことを言っていたことになり、振り上げた拳を降ろす先が無くなってしまう、という。

「結婚後も面白い、やりがいのある仕事を続けたい女性はいる」という反論もあるが、上述したように社会の構造が少数の正社員と多数の非正社員が必要な状況へと変化しており、定型的で単純な作業をしている多数の非正社員は、「面白く、やりがいのある仕事」はできておらず、「結婚を機に楽な専業主婦になりたい」と望む女性の方が多いのだという

ただし、「専業主婦となっても生活水準を維持できるだけの収入がある男性」は少なく、もし"低収入の男性が結婚相手として選んでもらえない"などという言い方ができるのであれば、専業主婦となることを望む女性もまた、少数の高収入の男性によって、少数だけが選別され(他は切られる、敬遠される)立場になっているという言い方もできるという

女性の結婚観の変化
白河桃子が指摘。『負け犬の遠吠え』(酒井順子著)、『だめんず・うぉーかー』(倉田真由美著)により、結婚への意識と男性への意識(DVをはたらくなどのダメな男性を避けたい)が変化しているという「【第28回】社内恋愛の衰退で“結婚氷河期”到来 新たな「お嫁さん候補」は派遣社員?!」『日経ビジネスオンライン』日経BP社、2008年8月27日付配信

各国や地域の状況

ヨーロッパ

中世において、結婚の記録は教会の教区簿冊に頼っていた。そのため、キリスト教の影響力が弱くなる等によりキリスト教によらない結婚や事実婚が増えると、結婚の記録に不備が生じる。結婚記録の不備は特に相続の場面において社会問題となった。そのため、例えばイギリスは法律により国教会によらない結婚は結婚として認めず、違反者には重い罰金を科すなどの政策をとったことがある『近代統計制度の国際比較』安本稔編集 2007年12月 日本経済評論社 ISBN9784818819665

現代スウェーデンでは56%の人が未婚のまま出産するhttp://www.kanshin.com/diary/1050078</ref>。多くはそのまま生涯未婚を通す。フランスでも半数以上が未婚のまま出産を行っているhttp://bavarde.exblog.jp/118464</ref>。こうした婚外子は年々増加しつつある。こうした中で結婚しなくても夫婦と同等の権利になれる制度が法的に定められ、あくまでこの範囲の中で夫婦として子育てを行い、本当に愛し合い一生連れ添いたいとお互い思った場合のみ結婚を行うという考えが一般的になりつつある。

アメリカ

アメリカでは結婚は一般的なものの、46%とほぼ2組に1組の高い離婚率を示しており、先進国ではトップに位置しているhttp://www.riconavi.com/page008.html</ref>。

中国

概要

法律の最低結婚可能年齢は、男性22歳、女性20歳(2008年時点)となっている遠藤誉「第13回 全国人民代表大会の代表が「姐弟恋」を奨励 ~でも「anego」との恋は命がけ」『日経ビジネスオンライン』日経BP社、2008年8月8日付配信

全体としては、晩婚化が進んでいる「大都市で晩婚化進む、結婚は家と車を購入してから」recordchina、2008年1月18日付配信

また、一人っ子政策により「男性が余っている」というイメージが強いが、結婚当事者の意識としては「女性が余っている」状況にあるという。大きな要因としては「女性の方が婚期が短い」ことが挙げられる「男性の65%が相手は「25歳~28歳」を希望」recordchina、2008年2月16日付配信。都市部の結婚適齢期の未婚の世代でも、女性の方が多い状況にある。この問題については、三高も参照されたい。では男性はどこで余っているかというと、農村部となる。地方の低収入の男性が「数千万単位で溢れている」遠藤誉「第6回 欧米人夫妻にもらわれていく中国の女児たち <A女>の出現が女児遺棄を防ぐという皮肉」『日経ビジネスオンライン』日経BP社、2008年4月25日付配信より引用状況にある。

一方で、金持ちになった男性は二号、三号の妾を囲うことが、ある種のステータスとなっている。詳細はを参照されたい。

中国における意識

中国における結婚への意識として、以下のものがある。

中国における歴史

中華人民共和国成立以前は、親が縁談をまとめており、デートや自由恋愛といったものはなかった遠藤誉「「第9回 私が出会った<A女>たち(2)~「漢民族の男とは結婚したくない!」」『日経ビジネスオンライン』日経BP社、2008年6月6日付け配信。中華人民共和国成立(1949年)後は、中国共産党が党への忠誠心などを勘案しながら結婚の許可を行うこととなった遠藤誉「第3回 「小鳥」になれないA女たち 有能で美人、でも「釣り合う男性」にはそっぽを向かれる」『日経ビジネスオンライン』日経BP社、2008年3月14日付配信改革開放(1978年)後は、自由恋愛により結婚することができるようになった。なお、1966年からの文化大革命の際には、多くの知識人が地方へと下放され、そこで地元の女性と結婚することとなった。そのため、改革開放後に離婚が自由にできるようになると、こうした夫婦が離婚するケースが各地でみられた

1990年代後半からの経済成長とそれに伴う経済格差の拡大により、結婚に際し愛情よりも経済力を優先する風潮が強まり、若い女性が生活向上のための手段として玉の輿を狙う姿がみられるようになった「「僕と婚約してくれたら高級車を1台贈呈しよう」 お金持ちが大学内で“花嫁募集”をするのが流行っている」『日経ビジネスオンライン』日経BP社、2008年6月6日付け配信。こうした世論を反映するように、成金が80後(後段参照)の女性を狙い、女子大に花嫁募集をかける動きが2006年頃から現れた(こうした女子大への求婚活動は「社会征婚進高校」といわれる)

中国の世代における傾向

以上のような背景を踏まえた上で、世代の傾向として以下のようなものがあるという。

上述したように、親が文化大革命により下放した知識人の場合、離婚するケースがある。こうした家庭で育ち親の離婚を経験した70後の女性は、結婚に対するネガティブなイメージを抱くこととなる。また、いわゆる三高問題の対象でもあり、「結婚できない」ことが問題となっている。詳細は三高を参照されたい。
小皇帝でも述べられているが、世代として「贅沢に慣れており金遣いが荒い」「我が強い」「わがままで自己中心的」「家事ができない」「競争時代に生きており、より良い条件を求める」といった問題点が指摘されている。また、結婚への価値観もそれまでの世代と異なっており、結婚に伴う責任などもあまり重く考えない。そのため、「すぐに結婚する」「すぐに妊娠する(させる)」「すぐに離婚する」(それぞれ、「閃婚族」「閃孕族」「閃離族」と呼ぶ。また、まとめて「閃光族」と総称する場合もある遠藤誉「第11回 結婚も離婚も稲妻のように~一人っ子政策が生み出した「閃婚族」と「閃離族」」『日経ビジネスオンライン』日経BP社、2008年6月27日付配信)現象が起こっており、社会問題となっている

表現に関して

結婚することを一般的に「籍を入れる」と言ったり、特にマスコミなどでは「入籍」と表現する場合があるが、この意味での「入籍」は、戸籍法上の「入籍」とは意味が異なる。一般に言われる「籍を入れる」・「入籍」は、単に「婚姻届を提出することで、が同じ籍になる」という意味である(出典:広辞苑)。

これに対し戸籍法上の「入籍」とは、既にある戸籍の一員になることである。既にある戸籍とは筆頭者が存在する戸籍であり、これに入るには筆頭者の配偶者になるか、子(養子含む)として戸籍に加えられるしかない。結婚は、戸籍法上では初婚の場合(分籍をしていなければ)、婚姻届が受理されることにより、元々お互いが入っていた親の戸籍から離れて新しく戸籍が作られ、そこに2人が構成される。その為、このケースでは戸籍法上の「入籍」とは言わない。ただし、離婚や分籍の前歴があれば当人が筆頭者であるため、その戸籍に配偶者を迎え入れればこれは戸籍法上の「入籍」と呼ぶことも出来るが、一般的ではない。

なお、まれに「婚姻届」ということを、「入籍届」と表現されることがあるが、入籍届は父母の離婚や養子縁組に際し子が別の(基本的には非筆頭者側の)戸籍に入るための届出書であり、婚姻届とは全くの別物である。

脚注

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関連項目

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{{Wiktionary|結婚}}
{{Wikiquote|結婚}}

参考文献

外部リンク

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