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66781:アサヒビール
アサヒビール株式会社(Asahi Breweries, Ltd.)は日本の大手ビールメーカー。画像:Asakusa asahibeer.jpg
概説
1889年創業。1949年の大日本麦酒株式会社の分割により設立。
同社の分割は主要ブランドであるアサヒビール(西日本で販売)とサッポロビール(東日本で販売)を分割する形を取ったが、この分割を推進した山本為三郎専務が初代社長に就任したため、様々な憶測を呼んだ。山本は大日本麦酒に合併された日本麦酒鉱泉の出身であり、その同社から継承した商品でかつ全国ブランドとして知名度のあったユニオンビールと三ツ矢サイダーを朝日麦酒が継承した他、戦前大日本麦酒が西日本に集中して設備投資を行ったため、その結果最新鋭設備の殆どが朝日麦酒の帰属となっていたのがその主な理由であった。
更に西日本では戦前からアサヒブランドが定着していたため、新生アサヒビールも西日本を中心に売れ行きは好調で、分割当初は麒麟麦酒を含めた3社間で市場占有率1位を誇り、山本社長も関西財界の重鎮として活躍していた。しかし、高度経済成長と共に東京への一局集中化が進むと、結局この山本が主導した地域偏重の分割がたたり、大幅に市場占有率は低下。首都東京では同根で同じくブランド名に馴染みの無いニッポンビールと競合し、地元とも言える関西地区では後発のサントリービールの発売に際し逆に支援を行う等で、1970年代以降はキリンビールに市場占有率の先行を許し、生ビール競争に敗れてサッポロビール(1964年ニッポンビールを改称)にも追い抜かれてしまった。
1980年代中盤には市場占有率10%を切るほどのじり貧の状態となり、とうとう4位のサントリーに追い抜かれる寸前まで来てしまう。そのため、経営状況も悪化。住友銀行(現・三井住友銀行)が支援に乗り出す事となり、同行から経営改善策として1986年に樋口廣太郎が送り込まれる。この樋口の決断で、1987年「アサヒスーパードライ」を投入。このスーパードライの大ヒットとそれに特化した販売戦略が功を奏し、急激に売上高と市場占有率を回復。各社が挑んだドライ戦争にも完全勝利を収め、遂に1998年、国内ビール市場占有率1位に躍り出て現在に至る。
沿革
- 1889年 「大阪麦酒会社」設立
- 1891年 現在の大阪府吹田市に「吹田村醸造所」竣工
- 1892年 「アサヒビール」発売
- 1900年 日本初のビン入り生ビール「アサヒ生ビール」発売
- 1906年 大阪麦酒、札幌麦酒、日本麦酒の3社合同で「大日本麦酒株式会社」を設立
- 1949年 過度経済力集中排除法により大日本麦酒を分割、「朝日麦酒株式会社」を設立
- 1987年 日本初の辛口生ビール「アサヒスーパードライ」発売
- 1989年 「アサヒビール株式会社」に商号を変更
- 1989年 東京都墨田区吾妻橋の旧吾妻橋工場跡地に「アサヒビールタワー」完成
- 1996年 清涼飲料水部門が「アサヒ飲料」として分社独立化
- 2001年 発泡酒「アサヒ本生」発売、発泡酒事業に参入
- 2001年 ニッカウヰスキーとの営業部門を統合
- 2002年 沖縄のトップブランド、オリオンビールと包括的業務提携を結ぶ。
- 同年、協和発酵(焼酎・大五郎など)の酒類事業と,旭化成 酒類事業部の焼酎部門(缶チューハイ・ハイリキなど)を譲受。協和発酵工業と合弁で新会社「アサヒ協和酒類製造株式会社」を設立
- 2004年 ペットボトル入りのビールを発売予定していたが、延期を発表
- 2004年 韓国のヘテ食品を買収することで合意したと発表
- 2005年 ビール風味の新アルコール飲料「アサヒ新生(しんなま)」発売
主力商品
:1987年発売。「辛口(KARAKUCHI)」を前面に出し、日本のビールの味を変えた製品とも言われる。使用酵母・発酵技術を改良して発酵度合いを高め、糖度を低くし、アルコール度数を従来よりやや高くしたことで、いわゆる「ドライ・辛口」な味に仕上げた(現在ではビールのアルコール度数が5〜5.5%というのも珍しくないが、当時は4.5%前後が主流であった)。一時期は他社も類似品を出してドライ戦争といわれた時期があったが、乾杯の際にしか飲まれない(2杯め以降はない)ということから「乾杯ビール」の異名もある。
- 本生シリーズ(発泡酒)
- 本生(赤ラベル)
- 本生アクアブルー(青ラベル)
- 本生ゴールド(金ラベル)
- 本生オフタイム(緑ラベル)
- 本生限定醸造(褐色ラベル、プレゼント専用の非売品)
:スーパードライ売り上げの陰りを受けて2001年から投入された発泡酒シリーズ。
- スパークス(発泡酒)
- フルーツブリルワリー
- フルーツブリルワリー アップル
- フルーツブリルワリー ラズベリー
- フルーツブリルワリー グレープフルーツ
:ビールにフルーツジュースを割ったもの。税法上は「発泡酒」となる。 2004/7/21関東地区先行発売、9/22全国発売。
:いままでの黒ビールは「苦味が重い」イメージがあったが、アサヒビール独自の製法で、すっきり飲みやすくキレのあるタイプの黒ビールにリニューアル、「アフター9のビールです」のキャッチコピーで大ヒット商品に。
:戦前から発売されている、隠れた定番。
- こだわりの極(プレミアムビール、セブン-イレブン酒類扱い店舗限定発売)
※備考:沖縄県ではビール・発泡酒については2003年5月よりオリオンビールに製造・販売を委託している。
:麦芽や麦の代わりに、大豆タンパクから抽出した「大豆ペプチド」を使用したビール風味のアルコール飲料。アサヒスーパードライと同じ酵母を使用している。「その他の雑酒(2)」に分類する、「第3のビール」と呼ばれるアルコール飲料である。2005年4月20日発売。
:2001年、ニッカウヰスキーの営業部門を統合したことにより、ニッカウヰスキーが製造・発売するウイスキー、ブランデー、ワインなどの販売はアサヒビールが行っている。
:2002年、協和発酵と旭化成の酒類部門を譲り受け、協和発酵工業と旭化成が製造・販売していた甲類焼酎、チューハイ、ワインの販売を引き継いだ。;協和発酵工業から引き継いだブランド
- 大五郎(甲類焼酎)
- ダイヤ(甲類焼酎)
- かのか(麦焼酎)
- 玄海(麦焼酎、そば焼酎)
- カクテルパートナー(リキュール類)
- サントネージュワインほか。
:なお、協和発酵から引き継いだブランドは「アサヒ協和酒類製造」が製造していたが、2005年までにニッカウヰスキーの製造に移管する予定。;旭化成から引き継いだブランド(ニッカウヰスキーが製造)
- ハイリキ(チューハイ)
- 旬果搾り(チューハイ)
- どんなもん大(甲類焼酎)
- 源氏(甲類焼酎)
- SAZAN(甲類焼酎、2004年発売)ほか
;アサヒビールの独自ブランドによるチューハイ
- ゴリッチュ(現在は生産中止)
- アサヒドライクーラー
;その他
- ※カクテルパートナーと旬果搾りは、アサヒ飲料の工場でも製造。
過去に存在したビール
:発売当初は「アサヒ本生」と称していた。:1986年、アサヒビールのCI(コーポレート・アイデンティーティー)に伴い、アサヒ生ビールもリニューアル、プロゴルファーの青木功と尾崎将司を起用したテレビコマーシャルのキャッチフレーズ「コクがあるのに、キレがある」で大ヒット、翌年に発売された「スーパードライ」の大ヒットに繋がったが、「スーパードライ」を主力ブランドとするために生産を中止。
- ユニオンビール(輸出用)-戦前は日本全国で発売。収穫の女神印。
- スーパーイースト(酵母入りビール 1989年 - )
- Z(1991 - 1997年、テレビコマーシャルには、ビートたけしが出演。)
- ほろにが(1991年 - )
- ワイルドビート(1992年 - )
- エール6(1992年 - )
- ピュアゴールド(1993年 - )
- 収穫祭(秋季限定 1994 - 1996年)
- ダブル酵母(1995 - 1996年)
- 食彩麦酒<しっかりタイプ>(1996年 - )
- 食彩麦酒<まろやかタイプ>(1996年 - )
- ファーストレディ(1996年 - )
- REDS(1997年 - )
- ビアウォーター(1999 - 2000年)
- ファーストレディシルキー(1999 - 2000年)
- WiLLスムースビア(1999年 - 、松下電器産業、トヨタ自動車、近畿日本ツーリスト等と「WiLL」ブランドを共同で立ち上げて開発・発売。)
- スーパーモルト(2000年 - )
- 穣三昧(2003年 - )
地域限定ビール
- 道産の生(北海道 1995 - 2000年)
- みちのく淡麗生(青森県・秋田県・岩手県・山形県・宮城県 1995年 - )
- 福島麦酒(福島県 1992 - 2000年)
- 江戸前(関東地方 1993 - 2000年)
- 夏生( - 1996年)
- 冬生( - 1996年)
- 春生(1996年)
- 名古屋麦酒(愛知県・岐阜県・三重県 1993年 - )
- 生一丁(近畿地方) 1994年 - 、テレビコマーシャルには、やしきたかじんが出演。
本邦初と言われるビヤホール「アサヒ軒」の味を再現したと言われる。
- 赤の生(広島県 1996 - 1997年)
- 四国麦酒きりっと生(四国地方 1996 - 1998年)
- 四国工場蔵出し生(四国地方 1998 - 2000年)
- 博多蔵出し(九州地方、山口県 1994 - 2000年)
コーポレート・スローガン、キャッチコピー
- アサヒビールはあなたのビールです。(1950年代)
- LIVE BEER(1980年代前半)
- コクがあるのに、キレがある。アサヒビール(1986年、アサヒビールリニューアル時)
- 飲むほどにDRY、辛口・生。(スーパードライが新発売された当時)
- すべては、お客様の「うまい!」のために。クオリティー&チャレンジのアサヒビール(2000年~)
文化事業
- アサヒビールロビーコンサート
- アサヒビール芸術賞
- MTV THE SUPER DRY LIVE
歴代キャンペーンガール
- 山口智子(1987年、初代)
- 望月知子(1988年)
- 高杉慶子(1989年)
- 中村基子(1990年)
- かとうれいこ(1991年)
- 梶原真弓(1992年)
- 青木美津子(1993年)
- 藤原紀香(1994年)
- 盛美恵(1995年)
- 田賀久美子(1996年)
- 田波涼子(1997年)
- 児島玲子(1998年)
- 伊東美咲(1999年)
- 井川遥(2000年)
- 出川紗織(2001年)
- アリーネ(2002年)
- 東原亜希(2003年)
- 川原麻衣(2004年)
- 山内麻美(2005年度)
本社
- 登記上本店 東京都中央区 (東京都)京橋3-7-1
- 本社事務所 東京都墨田区吾妻橋1-23-1
- 大阪本社 大阪市中央区 (大阪市)城見1-3-7
工場
- 北海道工場 札幌市白石区南郷通4南1-1
- 福島工場 福島県安達郡本宮町 (福島県)大字荒井字上前畑1
- 茨城工場 茨城県守谷市緑1-1-1
- 神奈川工場 神奈川県南足柄市怒田天井1223
- 名古屋工場 名古屋市守山区西川原町318
- 吹田工場 大阪府吹田市西の庄町1-45
- 西宮工場 兵庫県西宮市津門大塚町11-52
- 四国工場 愛媛県西条市ひうち2-6
- 博多工場 福岡市博多区竹下3-1-1
関連会社
- ニッカウヰスキー(洋酒)
- アサヒ飲料(ソフトドリンク)
- アサヒフードアンドヘルスケア(健康食品・医薬品)
- アサヒ協和酒類製造(協和発酵と合弁)
- アサヒビールシステム
- ヘテ食品グループ(大韓民国)
協力会社
外部リンク
Category:日本の食品産業
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