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159639:12世紀ルネサンス
12世紀ルネサンス(じゅうにせいき―、Renaissance of 12th Century)とは、ヨーロッパ中世の12世紀にも、古典文化の復興と、文化の高揚が見られるとして、使われる言葉である。
14世紀頃イタリアでルネサンスの文化運動が始まり、やがて周辺国に影響を及ぼしたとされる。また、ルネサンス以前の中世は暗黒時代とみなされ、中世とルネサンスの間に断絶があると考えられてきた。こうした従来の中世観・ルネサンス観を相対化し、中世と近世近代の連続性を強調し、中世の再評価を図ろうとするのが12世紀ルネサンス論である。
アメリカの歴史家チャールズ・ホーマー・ハスキンズ(Charles Homer Haskins 1870-1937)が『12世紀ルネサンス』(The Renaissance of the twelfth century,1927年)の中で提唱し、現在では様々な面から12世紀の文化が再評価されている。古典の文化がイスラム・ビザンツの文化を経由してヨーロッパに伝えられ、大きな刺激を与えた。また哲学、美術、文学など様々な分野で新しい動きがみられた。
12世紀ルネサンスの諸相
イスラム・ビザンツの影響
学問の隆盛
- アベラール(1079年-1142年)の弁証論(唯名論)がスコラ学の基礎を作り、のちトマス・アクィナス(1224頃-1274年)により大成された。
- 大学が各地に作られた(11世紀末のボローニャ大学、12世紀のパリ大学、オックスフォード大学)。
- シャルトル大聖堂の附属学校では古代の自由学芸(リベラル・アーツ artes liberale 文法、論理学、修辞学、算術、幾何、天文、音楽の7科目)を基盤に、プラトンの思想と聖書の思想を統合しようとした(「シャルトル学派」といわれる)。
ロマネスク美術からゴシック美術へ
- 古代ローマ帝国時代の遺跡が多く残っていたプロバンス地方において、特徴的なロマネスク建築・彫刻が造られた(特にサン・ジル)。
- ゴシック建築のはじまり(サン・ドニ修道院、1144年)
文学など
- イギリスでは1136頃の「ブリテン王列伝」で「アーサー王物語」がまとめられた。
- フランスでは1100年頃「ローランの歌」、また「トリスタンとイゾルデ」の物語がまとめられた。
- ドイツでは13世紀初頭に「ニーベルンゲンの歌」がまとめられた。
関連項目
日本語書籍
- ハスキンズ、別宮貞徳他訳「十二世紀ルネサンス」 みすず書房、新装版1997年
- 「十二世紀ルネサンス」野口洋二訳 <名著翻訳叢書>創文社、1985年もある。
- 伊東俊太郎「十二世紀ルネサンス 西欧世界へのアラビア文明の影響」講談社学術文庫、2006年
- ジャック・ヴェルジェ、野口洋二訳「入門十二世紀ルネサンス」創文社、2001年
- 「十二世紀ルネサンス 修道士、学者、そしてヨーロッパ精神の形成」
- デイヴィッド・ラスカム 鶴島博和ほか編訳、慶應義塾大学出版会 2000年
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Category:12世紀ルネサンス
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